まず謝ります。
ごめんなさい!
僕はお米を作っていながら、食事の前後のあいさつをしていませんでした。
でも最近ようやく「いただきます!」「ごちそうさま!」と手を合わせて、感謝
していただくことに決めました。
決意しましたとか言って最初は威勢も良かったのですが、いざごはんを前にした
ら無意識におはしを動かし始めていて、途中で「あっ!」というのをよくやって
います。
そういう時はおはしを置いて手を合わせ、「いただいてます!」と言ってごまか
します。
食べ終わった後もそそくさと片付けを始めてしまい、仕事をしている時に
「あっ!」ということになってしまうこともあります。
そういう時は仕事の手を止めて手を合わせ、「あの時はごちそうさまでした!」
とか言っています。
知らない人が見たら「何をしているの?」と思うかもしれませんが、次はちゃん
としよう、そう思えます。
手を合わせる、感謝する、それが日常の中で周りのものをこれまでと違う角度か
ら見るきっかけになればと思います。
この間、通勤途中に何もない所で手を合わせているおばあさんがいました。
「ごちそうさまを忘れたの?」
まさかと笑ってしまったのですが、ふと後ろを振りかえると、雪化粧をした比良
山系の姿が朝日に照らしだされていました。
はっとするような光景です。
そういう景色もいいものですが、何とも言えない光景に出会った時、ありがたい
と思って素直に手を合わせるという所作も美しいです。
自分に子供ができたら、そういう習慣をつけられたらいいなと考えています。
なぜなら幼い子が日の出に手を合わせているのを見たら、違和感を覚えます。
「なんで?なにがあったん?」と思います。
そういう日常の中の「小びっくり」が、想像力を刺激してくれて、日常をちょっ
と豊かにすると思うからです。
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